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この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO

この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO
エルフ
SEGA SATURN
発売日:1997-12-04
8,190円
この世の果てで恋を唄う少女 YU-NOのレビュー
★★★★★ アドベンチャーゲームの最高峰! 2003-11-30
人気ゲームクリエーター菅野ひろゆき氏の代表作です。
PC98版(18禁)からの移植なのですが、当時は何かと話題になりました。
サターン版では露骨な表現はされていませんが、
近親相姦やカンニバリズムなどの表現が含まれているため、
ソフ倫から指導を受けたのです一体どんなゲームなのか!と思われるかも
しれませんが、決して恐ろしくもいやらしくもありません。これほどストーリーの練れたゲームはそうは無いでしょう。
下手な映画やドラマなんて比べ物にならないくらいよく練りこまれています。
物語の進行をマップ状に表現してくれるADMSというシステムも
非常に斬新で親切です。
量子力学における多世界解釈論が話の根源にありますので、
少し小難しいかもしれませんが非常に興味深い内容ですので
SFチックで不思議なお話が好きな方には特にお薦めです。

★★★★★ エロは必要ない。 2005-09-08
高校の頃、友達がサターンのソフトもういらないということで大量に譲り受けたものの中にこのソフトが紛れ込んでいた。
最初は絵柄とレーティングの表記から「エロゲーかよ!」と三村ツッコミしてしまったが実際やってみてもっと驚いた。

正直言ってシナリオ自体は壮大だが大したことはないと思う。どこぞのSF小説でもありそうな話だ。でもそれをゲームにしたというアイデアが素晴らしい。つまりただ時間旅行小説を読むだけとその中に自分も参加するのでは大きく違うということ。
時間の中を行き来して物語の謎を解くということを自分で体験できるのが最高に楽しいのだ。「あの時違う選択をしたらどうなっていたのか?このアイテムをあそこで使ったらどうなるのか?」というパズル的な謎解きがこのゲームのシステムの売りであり一番おもしろいところでもある。
またテキスト、つまり一つ一つの言葉がとても素晴らしいというのもこのゲームの特徴。主人公の何気ないギャグから女の子との会話まで本当に登場人物が生き生きしていて、テキストをただ追っているだけでも退屈を感じさせる場面はほとんどない。

小説とゲームは違うと書いたが、それは最近のRPGにも言えること。綺麗な絵と追っていくだけのストーリーならば映画と変わらない。RPGを筆頭とするシナリオ重視のゲームの魅力は自分で主体的に動いてストーリーを体験していくことにあると僕は思っている。このゲームの制作者が意図したことも正にそれではないだろうか?パッケージにも「本当の意味でのロールプレイングゲーム」とか書いてあるしね。
今ではサターン自体がすごく安いしこのゲームも中古ならそんな高くないので両方買ってでもやることを強く勧めるものである。所詮エロゲーと思ってみくびっていると損しますよ。




★★★★★ リセットできないシステム 2007-12-23
通常、ADVであれRPGであれセーブした箇所から再開するときは、そのセーブ時からプレイヤーがプレイしたことはゲーム内では「なかったこと」になります。主人公がゲーム内で体験することはとりあえず仮のものであり、プレイヤーがリセットボタンを押すかバッドエンドを迎えた瞬間に「なかったこと」になってしまいます。これがYUーNOの場合は「なかったこと」になりません。YUーNOではパラレルワールド的な世界観にのっとり、任意の地点/時点にプレイヤーがセーブポイントを設定し、バッドエンド・リセット後はその地点/時点に主人公がさかのぼり引き続きゲームを進行するというシステムを採用しています。バッドエンド・リセットとリスタートの間に継続性があるのです。そのため、たとえば一度登場人物の誰かが死んでバッドエンドを迎えてセーブポイントから再開したとしても、その死はゲーム内において「なかったこと」にはなりません。このゲームではプレイヤーの体験がそっくりそのまま主人公の体験となります。リセットボタンを押しても〇〇さんが死んだこと、××さんが裏切ったこと、△△さんと愛し合ったことは「なかったこと」にはなりません。プレイヤーが体験した全ての事象を背負って、主人公は結末に向かって進んで行きます。私はこのシステムと世界観の融合ぶりに深い感動を覚えたわけですが、そんなのそうないですよ。もちろんストーリーもいいです。この世界観に食らいついていけば結末で天も地も無くなるような感覚を味わえるでしょう。超お勧めです。

★★★☆☆ む、難しい! 2003-07-06
世界観、設定、キャラクター、シナリオに非常に力が入っている
ゲームだと思います。これもパソコンソフトからの移植作だったと
思うのですが。

グラフィックは少し暗い感じはありますが、非常にキレイです。
ゲームの雰囲気は、シナリオがダークでSFの近未来的雰囲気が
漂うソフトです。主人公(男)の行動で謎解きをしていきます。

ただ、謎解きが非常に難しい。あと、移動するシステムで
過去にさかのぼることができるんですが、セーブポイントを
どこにするのかというシステムが非常に難しいです。
わたしは攻略本を見ながらやりましたが、もう少し難度を下げるか
ヒントがあっても良いのではと思いました。

ファンタジーな要素、そしてSFな近未来的要素が好きな方には

萌えるソフトだと思います。ちょっとシナリオがダーク風味なので、
あまりわたしには合わないかな、と思ったソフトでした。


★★★☆☆ 評価が非常に難しい 2004-07-14
このソフトを手がけた剣野ゆきひろ(菅野ひろゆき)氏が
この時代に排出したADVはどれも総じて評価が高く、
デザイア、EVEバーストエラー、YU-NOの3作品は特に代表作という意味合いで
剣野三部作と称されています。

タイムパラドクスに事象の不可逆性という斬新な観点で構築された
「並列世界」がこの作品の世界観を唯一無二の孤高な存在たらしめています。
ちょっと難しい言い回しですが、Aの事象を回避するために
その直前にもどり、A'という結果を導いたとしても、
Aという事象がなければ「過去に戻る」という行為が発生しないわけです。
一過性の時系列上の話ではない、という認識を持つことでこのゲームの
世界観がより広がってきます。

分岐がマッピングされているためどこで干渉すれば別の並列世界にいけるかが
一目でわかるようになっていますが、攻略本が無いとすすめるのは難しいですね。
はじめて少したつとわかるんですが、一番最初の分岐点で別の分岐にいけないんですよ。
あるアイテムがなくて。
そのアイテムは並列世界で約40時間(!)プレイしてようやく入手できました。
その後ようやく最初の分岐点で別な並列世界にいけるんですね。
「長かったー‥‥やっと終わりだ‥」と思ったら今度は異世界編に突入します。
この異世界編だけで10時間かかりました。鬼のようなボリュームです。

こういった「並列世界」という新しい概念のザッピングをはじめて打ち出したことで
多くのユーザーが魅了されたと思います。その点に関しては私も異論はありません。
同時に私自身は主人公の行動原理・考え方にかなりの違和感を覚え、
異世界編において強引とも言える事象の結び付け方に納得ができなかったのも事実です。
YU-NOの世界に没入できなかった、と言ったほうがいいかもしれません。


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