『弟切草』や『かまいたちの夜』といった、選択肢で変化するテキストを読み進めながら遊ぶサウンドノベルシリーズの廉価版。
物語の舞台は現代の渋谷、プレイヤーは8人の主人公を通じて激動の5日間を体験することになる。8人の主人公はそれぞれ、爆弾魔を追うゲーム好きな警察官、ノイローゼに悩まされる人気作家、謎の組織のもとで他人を脅迫し続ける青年など、個性豊かなメンバーばかり。コミカルからシリアスまで、主人公によってまったく違うテイストのシナリオを楽しむことができる。この8人はまったくの他人同士だが、プレイヤーの選んだ行動によって偶然ながら関わりあうことがある。たとえば、ある主人公が誰かを脅迫しているシーンに、別の主人公である警察官が訪れて…というように、まったく違うストーリーが絡み合い、交錯していく。システムとストーリー性の高さが評価され、名作として語り継がれている作品だ。
ちなみにオリジナルのセガ・サターン版はヒントが少なく、難易度が高かったが、このプレイステーション版ではヒントが増えて遊びやすくなっている。(染谷行人)